Amazon KDP (Kindle Direct Publishing)は、電子書籍やプリントオンデマンド書籍を出版できる人気のプラットフォームです。KDPで成功するには、ニッチ市場の調査が不可欠です。本記事では、特に日本の初心者向けに、Amazon KDPで効果的なニッチ市場調査を行う方法を詳しく解説します。
KDPを始めたばかりの方は、ランダムにニッチを選んでしまったり、表紙のデザインにこだわりすぎて内容がおろそかになったりする傾向があります。これは、書籍が売れにくく、安定した収入を得られない原因となります。本記事では、ニッチ市場調査を段階的に解説することで、読者が本当に求めている書籍を見つけ出し、そのようなミスを回避するお手伝いをします。
Amazonでニッチを見つける:基本から始めよう
ニッチ市場調査は、有料ツールを使わなくても可能です。必要なのは、アイデアを書き留める場所(例:Google スプレッドシート)と、Amazon.com(米国市場)へのアクセスだけです。Amazon.comは、KDPにとって最大かつ最も潜在力のある市場です。
まずは、Amazonで「planner」「notebook」「coloring book」「journal」「sketchbook」「workbook」「children’s books」など、一般的なキーワードで幅広く検索してみましょう。これらはKDPで人気の高い書籍の種類です。
Amazonの検索機能を活用しよう:
- 左上の「All」をクリックします。
- 「Department」で「Books」を選択します。
- 「Children’s Books」(児童書)内のサブカテゴリ、例えば0〜2歳、3〜5歳向けの書籍などを探ります。
- 「Education & Reference」「Animals」「Action & Adventure」など、人気のカテゴリを調べます。
- 「Top Rated」「Best Sellers」「Most Gifted」といった項目を参考に、市場のトレンドを把握します。
一般的なキーワードから具体的なニッチへ:効果的な検索戦略
幅広い検索を行った後、ニッチのアイデアの初期リストが作成されます。例えば、「児童書」というニッチを選んだ場合、検索バーにキーワードを追加して、より具体的な検索を行います。検索結果をよく見て、個人出版(Independently published)されている書籍、つまりKDPの書籍に注目しましょう。
例:
- 「児童書」というキーワードでは、10万件以上の結果が表示されます。
- 「子供向けクイズ本」というキーワードにすると、検索結果が絞り込まれ、より焦点を絞ることができます。
KDP書籍のタイトルから、潜在的なニッチのアイデアをすべて書き留めます。例えば:
- 子供向け間違い探し
- 子供向け迷路
- 数字で塗り絵
- 子供向け運筆練習帳
潜在的なニッチを特定する:さらに検索範囲を絞り込む
キーワードを組み合わせて、検索範囲をさらに絞り込みます。例えば、「塗り絵」ではなく、「4歳児向け動物塗り絵」と検索してみましょう。こうすることで、競合が少ない、より具体的なニッチを特定できます。
検索とアイデアの記録を繰り返し、潜在的なニッチの長いリストを作成します。
まとめ
ニッチ市場調査は、Amazon KDPで成功するための最初の、そして最も重要なステップです。本記事のガイドラインに従うことで、潜在的なニッチを探し出し、読者のニーズに応える書籍を作成し、Amazon KDPでの成功の可能性を高めることができます。このシリーズの次の記事では、最適なニッチの評価と選択方法について解説します。