Facebook広告のターゲティングは非常に複雑です。多くの解説動画は、すべきことを表面的に説明するだけで、具体的なターゲティング方法には触れていません。この記事では、多くのクライアントに適用されている戦略と、3つの独自の戦略をご紹介します。ただし、ビジネスにはそれぞれ特性があるため、ここで紹介する設定は、さまざまな変数に基づいて調整が必要になる場合があります。
I. 包括的戦略（Total Broad）
最初の戦略は、ECサイトの売上を重視したコンバージョンキャンペーンに焦点を当てた包括的戦略です。キャンペーンレベルと広告セットレベルについて説明します。
- Advantage+ショッピングキャンペーンの作成: 「売上」を選択して続行します。Advantage+ショッピングキャンペーンを作成し、名前を付けます（例：ASC）。「ウェブサイトと店舗」を選択します（該当する場合）。ビジネスアカウントを選択します。
- アトリビューションの設定: アトリビューションを「クリック7日間、閲覧1日間」に設定し、広告アカウントで最大限のシグナルを取得します。オーディエンスの配置は必要に応じて設定します。
- インタラクションオーディエンスと既存顧客: 広告設定で、インタラクションオーディエンスと既存顧客リストを使用します。カスタムオーディエンスを作成するか、既存のオーディエンスから選択します。インタラクションオーディエンスには、「過去30日間のウェブサイト訪問者」（購入者を除外）と「過去30日間のFacebookとInstagramのインタラクションユーザー」を使用します。既存顧客には、過去180日間のピクセルデータとCRMからの購入者リストを使用します。
- 1日の予算と広告クリエイティブ: 1日の予算を設定します（例：1,000ドル）。効果が実証済みの、最も優れた広告クリエイティブを使用します。Advantage+キャンペーンには広告セットレベルがないため、ターゲティングは完全に広範になります。
II. 一般戦略（Generic）+ 興味関心
2つ目の戦略は、興味関心レイヤーを追加した一般戦略です。
- 手動の売上キャンペーンの作成: Advantage+ではなく、手動の売上キャンペーンを作成します。キャンペーン名を設定します（例：Prospecting CBO）。キャンペーン予算の最適化を選択します。1日の予算を設定します（例：500ドル）。
- 広告セットの設定: 広告セットで「ウェブサイトと店舗」を選択します。広告セット名を設定します（例：Broad Pack 1）。各広告セットには6～8個の広告クリエイティブを含めます。新しいクリエイティブを作成するたびに、既存の広告セットを中断しないように、新しい広告セットを作成します。
- オーディエンス: いかなるオーディエンスも除外しません。Advantage+オーディエンスを選択します。すべての広告プレースメントを選択します。在庫フィルターは「中間」または「拡張」に設定します。
- 興味関心の追加: 「Broad Pack 1」の広告クリエイティブのパフォーマンスが良好な場合、それをAdvantage+キャンペーンと、興味関心を持つ新しい広告セットに移行します。たとえば、ファッションブランドの場合、「Lululemon Athletica」の興味関心を使用します。この広告セットを複製し、推奨される興味関心（例：Fabletics）を追加し、元の興味関心を削除します。興味関心ごとの広告セットには、それぞれ独自の広告クリエイティブを設定します。
III. 顧客維持戦略（Retention）
3つ目の戦略は、売上高が1,000万ドル以上、または顧客リストが5万人以上の企業向けの顧客維持戦略です。
- 維持キャンペーンの作成: 手動の売上キャンペーンを作成し、「Retention」という名前を付けます。
- オーディエンス: 2つのオーディエンスを作成します。「過去180日間の購入者」（過去180日間に購入したユーザー）と「すべての購入者」（CRMからのすべての購入者リスト）。基盤オーディエンスオプションを使用し、対応するカスタムオーディエンスを選択します。重要: 提供されたリストにのみ費用をかけるように、「Advantageカスタムオーディエンス」の選択を解除します。
- 除外（オプション）: 予算が許せば（月額3万～5万ドル以上）、Prospecting CBOキャンペーンで購入者を除外し、Advantage+キャンペーンの既存顧客の予算上限を0に設定することを検討します。
結論：ターゲティングは、Facebook広告を成功させるための要素の1つに過ぎません。魅力的な広告クリエイティブ、正確なテキスト、最適化されたアカウント構造が必要です。